タロットにススメ。

タロットを学びはじめてから一気に駆け抜けてきた半年間。
こんなにもがんばれたのは、けっして「わたしが努力家だから」などではありません。
あれよあれよとその気にさせらてしまった、というのが正直なところです。
今回は、「ご縁」としか言いようのない「ブーストをかけてくれた出来事」のことを
備忘を兼ねて書き残しておこうと思います。
眞陽留 2021.12.10
誰でも

 こんにちは。眞陽留です。

 今回のタイトルを見て「『タロット“の”ススメ。』じゃないの?」と思った方がいらっしゃるかもしれませんが、合ってます。今日は『タロット“に”ススメ。』なお話です。

 前回、タロットとの出会いからタロティストとして活動していくことを決めるまでのことを書きました。でも、事実はそこまで単純でもなく、多方面から「タロットをやったらいいよ」と背中を押された気がしています。

 ということで。今回は、タロットとはまったく関わりがないところからタロティストへの道筋をつけてくれた出来事について、書き残しておこうと思います。

「チャリティでできること」があったらいいな。

「“はじめまして”の人に、サッと提供して喜んでもらえる特技があったらいいな」。これは、タロットと出会うずっと前からぼんやり思っていたことです。

 きっかけは、献血ルームで行われていた「イベント」でした。

 コロナ禍になる以前、都内のちょっと大きめの献血ルームではイベントをやっていることがありました。献血に協力した人を対象に、休憩コーナーの一角で占いパーソナルカラー診断ハンドマッサージなどを行っていたのです。

 わたし自身、16歳ではじめて献血をして以来ときどき献血に行っていて、イベントがあることを知ったとき(おそらく20代だったと思います)は「へぇ~!」と素直に驚きました。同時に「わたしにはなにもできることがないけれど、特技があったらこういう方法で協力することもできるんだなぁ」とちょっぴりさみしく思ったことも、はっきりと憶えています。

 けっきょくのところ、献血ルームのイベントに参加したことはありません。でも「こういうところでできることがあったらなぁ」という想いは、いまも消えずに残っています。

***

 たとえば。なにかのチャリティイベントがあったとします。

 料理が得意な人は、炊き出しができます。
 コーヒーを上手に淹れられる人は、おいしいコーヒーを振る舞うことができます。
 トークができる人は、イベントの司会を買って出ることができます。
 歌が上手な人は、歌で楽しませることができます。
 楽器が演奏できる人は、音楽で盛り上げることができます。
 大道芸やマジック、バルーンアートなんかも、喜んでもらえるでしょう。
 絵が描ける人は、似顔絵を描いて喜んでもらえるかもしれません。
 写真を撮る人は、家族や友人との記念に残る1枚を撮影できるかもしれません。
 スポーツが得意な人は、こどもに教えたり一緒にプレーしたりできるかもしれません。

 ……というようなことが、わたしはなにひとつできません。25年間、仕事で文章を書いてきたので、文章でなにかを伝えることは人並みよりは得意です。どこかに提出する文章の添削をしたり、リライトしたりしてお役に立てるケースもあります。でも、いろいろと考えてみたもののイベントで喜んでもらえそうなことには結びつきません。

 タロットを学びはじめたときに思ったのは、「鑑定ができるようになったら、バリューを提供する側としてチャリティに参加できるかもしれない」ということでした。イベント会場で鑑定をして喜んでいただくことはできそうですし、別な場所で鑑定をして募金を募るという方法で参加することもできるかもしれません。

「いつか、タロットでチャリティに参加できたらいいな」。これがタロットを学ぶモチベーションになっていきました。

 

カラーセラピーとタロットの不思議な関係。

 2021年、初夏。タロットを学ぶなかで「経験値をあげたい」と思い、チャット鑑定をさせてくださる方をSNSでゆるく募集していたころのことです。趣味のゲームで知り合った方の「カラーセラピーを実践したいので、体験してみたい方を募集します。無料です」という投稿に出会い、見ていただくことにしました。

 わたし自身がタロットの募集をしていなかったら、カラーセラピーに興味があっても「無料でやっていただくのは申し訳ないな」という気持ちが勝ってしまって、おそらく投げかけに反応していなかったと思います。迷うことなく手を挙げられたのは、「タロットの練習をしたいので“みられてもいいよ”という方、いらっしゃいませんか?」という投稿に、「みてほしい」と言ってもらえることのありがたさが身に沁みていたからです。 昔からの友人、最近知り合った方、投稿を偶然見つけてくださった方、大勢の方々が反応してくださったことがほんっとうに嬉しくてしかたありませんでした。

 もし、あのとき誰からも反応してもらえていなかったら。「投げかけに応えてもらえることがどんなに嬉しいか」を知ることはありませんでした。それだけではなく、「if 」の先のわたしはおそらく講座の終了とともにタロットからフェードアウトしていただろうし、もしかするとタロットが嫌いになっていたかもしれません。

「手を振ったら振り返してもらえる。それってこんなに嬉しいことなんだ」と気づけたことは、わたしのこれからの人生にとって大きな大きな収穫でした。

***

 そして。6月のある日、はじめてのカラーセラピーを体験することになりました。

 カラーセラピーは、読んで字のごとく「色によって癒されるセラピー」です。何色かのカラーボトルのなかからいちばん気になる色を選んで、その色の持つ意味から状態を読み解いていくんですが、「好きな色」ではなく「気になる色」を選ぶのがポイントで、セラピーを受けたときの状態が如実に反映されるんだそうです。

 わたしが受けたのは「3本リーディング」というワークでした。「気になる」で選んだ3色のボトルとそれぞれの補色にあたる3色の意味を起点にわたし自身の体験や思考を掘り下げていき、「過去」「現在の人間関係」「未来(理想像)」を確認していきました。

 わたしが選んだのは、ブルー、グリーン、ゴールドの3色。

補色を含めたキーワードをざっくりまとめると

・コミュニケーションが得意で洞察力に優れている
・表現の方法は、話すよりも文章が向いている
・人間関係重視で、人を喜ばせることが好き
・交流するのが大好きな寂しがり屋
・平和主義のムードメーカー
・熱しやすく冷めやすい
・頭の回転が速くて分析力がある人が理想
・認められたい、評価されたいという願望がある

という感じだそうで「編集とかライティングの仕事、合ってますね」と言われました。

 そして。ヒーリングカラー(疲れたときに見ると元気が出る色)はゴールドの補色のインディゴだったのですが、このインディゴのキーワードが「直感力」とか「スピリチュアル」「とりまとめて伝える」「人を救う」ということだそうで、「これから先、タロットをやっていくのはいいですよ。向いてます」と言っていただいたんです。

 セラピーを受けるに当たって「いろんなことを単純に、素直に受け取ろう」と思っていたこともあって、「そうなのね。向いてるのね」と嬉しくなって、ヤル気がグイッと後押しされました。

***

 タロットを学び、動きはじめていなければ、おそらくこのタイミングでカラーセラピーを体験することにはならなかったでしょう。「めちゃくちゃ仲がいいわけでもないのに、お願いするのは気が引けるな」って飲み込んでしまっていたと思うから。でも、タロットをやっていたことでカラーセラピーの募集に手を挙げることができて、結果的にそのカラーセラピーに「タロットをやっていったらいいよ」と背中を押してもらったのだから、なんともおもしろい巡り合わせだなぁと思います。

 こういうことが起こるから「ご縁」を信じたくなってしまうのか、「ご縁」を信じているからこういうことが起こるのか。どっちなのかはわからないけど、ご縁ってそういうものなんですよね。きっと。

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